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ベッドブログ

家の中で完結するブログです。

過去の名作を慈しむ(1)『ターミネーター』

 1984年に上映されてから2017年現在に至るまで、映画界屈指の知名度を誇り続ける『ターミネーター』。世界で最も有名な映画といえば何を思い浮かべるか、という質問をすれば、100人中1人くらいは『ターミネーター』と回答するのかな。

 そんな『ターミネーター』だが、2015年には第5作目となる、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』なるものが上映されていたらしい。愚かな諸君の中には、『ターミネーター』は見たことないけど『ジェニシス』は見たことあるという者もいるのではないだろうか。

ターミネーターとか古臭い映画見るわけねージャンwwww

 ちなみに私は、このブログを書き始めてから『ジェニシス』の存在を知った。そして文字に起こす瞬間まで『ジェネシス』だと思っていた。というか普通に『ターミネーター5』じゃダメだったのかと疑問に思いながら、「新起動」とか、その前にさりげなくついている「:」とか、ジェネシスじゃなくて「ジェニシス」なところとか、色々とバカにしながらこの記事を書いている。

 さて、本題に戻ろう。上記のように絶大な知名度を誇る『ターミネーター』シリーズであるが、恥ずかしながら私は、その1作品たりとも視聴したことが無かった。「いくら有名だと言っても、所詮過去のものでしょw」と鼻で笑いながら、いつものように近所のゲオを闊歩していると、「そいつ」は静かにこちらを見つめていた。「そいつ」というのはもちろんアーノルドシュワルツェネッガーだ。

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光沢を放つターミネーター

  サングラスの外からでも分かる、アーノルドシュワルツェネッガーが放つ鋭い眼光によってかよらずか、自然と私はDVDを手にとってしまっていた。ゲオ店員の「こいつ今更ターミネーター観るの?ジェニシスの影響っすか?ププーッ」という視線に耐えながら見事レンタルに成功した私は、1.5リットルのコカ・コーラと、柿の種梅味を近所のスーパーで購入してからすぐさま帰宅した。そして観た。

 へえー、1984年にしてはよくできてるね。というか、クソ面白くね?

 正直面白かった。それがこの映画に対する感想である。以後重大なネタバレを含むが、30年以上前の映画に対して、こんなブログで記事を書いたところで怒る人はいないだろうという推測のもと、あらすじを書く。

 まず、『ターミネーター』の面白い要素は、何と言っても「タイムスリップ」といういつものあれである。タイムスリップしている作品は例外なく面白いというのが、私を含めた世の中の総意であると考えるのだが、当作品でもやはりタイムスリップを用いた上手いトリックが仕掛けられている。

 主人公にあたるのは、飲食店でパートをする平凡な女性サラ・コナー。平凡というか、むしろ他人から見くびられているような印象のある彼女は、今日も元気に客のクソガキによって、エプロンのポケットにアイスクリームを突っ込まれていた。

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サラ・コナー(2017年現在60歳)

 私ってなんでこうバカにされやすいんだろ……。みたいな面持ちで休憩室に戻ったサラは、同僚のババアから話しかけられる。「見て見て、ギャッハッハwwwあんた殺されたらしいわよおwwwおおwwww」これまさに大爆笑と言わんばかりのアホヅラでテレビを見ているクソババアの進言により、ニュース番組が放送されているテレビを見ると、サラと同姓同名の女性が殺されたという報道がされている。その時点では少し不気味だなと思った程度で済んだサラだったが、次の日も、そのまた次の日もサラ・コナーが殺されていく。

 実は、このサラ・コナー殺しを行う殺人犯こそが、未来からやってきたアーノルドシュワルツェネッガーであり、またの名をターミネーターという。ターミネーターの目的はただ一つ。主人公であるところのサラ・コナーを殺すことだった。

 ターミネーターが作られた未来、2029年では、ロボットと人間との戦争が行われていた。そして、人間軍の指導者であり、人間の希望である男こそ、サラ・コナーの息子、ジョン・コナーだった。そこでロボット軍は、ジョンが生まれる前に母親であるサラを殺してしまえばいいじゃないかという天才的発想によって、ターミネーターを過去に送り込む。ところがロボット側にとっての誤算が、この男だった。

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未来から来た危ない男カイル・リース

  ショットガン片手に猟奇的な表情を浮かべるこの男こそが、人間軍の希望のホープ、カイル・リースである。彼は、サラ・コナーを救うためにジョン・コナーによって過去に送り込まれた未来の刺客であった。

 人間離れしたターミネーターの動きを意に介さず、サラ・コナーを間一髪で助け続けるカイル。ジョンによってサラを救う重要な任務を任されたカイルは、未来にいた時から、ジョンより譲り受けたサラの写真を見ては興奮していたそうな。そんなストーカーまがいのカイルであるが、逃走中にはきっちりサラと性交渉に及ぶ。助けるばかりじゃ割に合わない。そんなカイルの心の声が聞こえてきたようだった。

 そんな絶好調なカイルであったが、映画終盤になってとうとう絶体絶命の窮地に陥り、死ぬ。カイルの死後、数分のうちにサラはターミネーターをぶち殺すことに成功し、逃走劇は幕を閉じることになる。

 そして平凡なサラ・コナーが未来の英雄、ジョン・コナーをこの世に産み落とす理由も最後に明らかになる。ジョンの父親は、実はカイルだったのだ。つまりジョンはカイルが父親だと密かに知りながら、「しっかりやることやってきてくれよ」みたいな気持ちで過去に送り込んだというわけだった。

 映画のラスト、息子を腹に抱えたサラ・コナーが颯爽とバイクを走らせる道中、貧乏くさい少年がいきなりサラの写真を無断撮影し、あろうことかそれを売りつけてきた。その写真こそが、ジョンがカイルに渡して、毎日カイルがストーカーフェイスで眺めていたであろうサラの顔写真であったことは言うまでもない。サラは、「これ、カイルと私を結びつけた重要な写真だわ」みたいな感じでポケットにぶち込み、これから始まるであろう長い戦いを予期するかのような、一本道をバイクで走るところで話は終わる。

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サラが進む険しい未来の図(※この画像はイメージです)

すげえ面白い映画見ちゃったよ、俺。

 こんな話だった。特に秀逸だと思ったのは、2029年が舞台になっているという部分で、実は、シンギュラリティ(技術特異点)と呼ばれている、情報技術が人間を超えちゃうよっていうのが2029年らしいというのをどこかで聞いたような聞かなかったような。

 加えて、1984年の映画の割には、タイムスリップネタの使い方が現代チックだなという印象を受けた。というよりターミネーターがタイムスリップネタの走りで、他のものは基本的にこの話から影響を受けているってこともありうるのかなという。

これくらいしか感想は無いけど、かなり面白かった。2以降見たらがっかりするだろうから見ないでおこうと思いました。